最近評判の「AIきりたん」。
私も使用しましたが、驚きのクオリティです。
ただ、譜面に歌詞を入力するのが面倒なのでだし、Rewire等でDAWとの同期も取れないところが扱いづらい。
なのでボカロで作成して、ファイルを変換していく事で作業を簡略化していきます。
0.やり方と用意するもの
・作成済みのボカロファイル
・VOCALOID V2でやっています。(SMF形式の出力ができれば良い)
・VOCALOID用プラグイン「はちゅねのないしょ」(SMF形式での出力を可能にします)
・MuseScore(SMF形式が読み込めて、MusicXMLファイルが出力できれば何でも良い)
・NUTRINO
簡単に説明すると、ボカロにプラグインを追加してSMF形式で出力できるようにし、それをMuseScoreに読み込ませる事で歌詞入力をやらずに音声を作ります。
0-1.ボーカロイドの設定
はちゅねのないしょ(跡地)から「はちゅねのないしょ 本体」と「SMF Writer」をダウンロードしてインストールします。
※ExportXMLを使用する事で、直接MusicXMLファイルが出力できるかもしれませんが未確認です
出力したxmlファイルの拡張子をmusicxmlにして読み込ませることができますが、出力が微妙に違います。フレーズ終わりが少し違います。母音が無くなる。結構大事なところトコロ。
MuseScoreに読ませると拍子記号が無いのですが、そういった微妙な誤差!?更に調査中です。
1.ダウンロード
1-1.NEUTRINOをダウンロード
NEUTRINO公式からダウンロードします。
Vectorのページに飛ぶので「本体+歌声ライブラリ二種同梱版」をダウンロードします。
インストールしたZIPファイルを展開するのですが、インストール作業は無く展開したところで実行するので、一時フォルダ等ではなく、実際に使用する場所に展開します。
インストールしたファルダでcmdを開きます。
エクスプローラーのアドレス欄に「cmd」と入力してエンターを押下します。
NEUTRINOのフォルダでcmd起動します。
「Run.bat」と入力して実行します。
「end」の文字が表示され、プロンプトが帰ってきたら(文字が入力できる状態になったら)処理終了。
NEUTRINO\outputフォルダに「sample_sy.wav」が生成されたらインストール完了です。
1-2.MuseScoreのダウンロード
MuseScoreの公式サイトからダウンロードします。
ダウンロードした「MuseScore-3.x.x-x86.msi」(バージョンは何でも良いです)を実行してインストールします。
2.musicxmlの作成
2-1.ボカロからSMF形式で出力
作成しておいた曲を、ボーカロイドから「書き出し→SMF/MIDファイル」でmidファイルに出力します
SMF形式なので歌詞データが入っています。
2-2.MuseScoreからmusicxmlで出力
ボーカロイドから出力したファイルをMuseScoreに読み込みます。
文字コードの違いで歌詞が文字化けしてる場合は、文字コードを「UTF-8」から「Shift_JIS」に変更します。
パートが複数ある場合は、出力する以外のパートの「インポート」のチェックを外して「適用」で削除します。
「ファイル→エクスポート」を選択します。
ファイルを「非圧縮MusicXMLファイル」で出力します。
この際、日本語やスペースが入ってるとエラーの原因になります。
3.NUTRINOで歌声ファイルを作る
3-1.musicxmlファイルの配置
出力したMusicXMLファイルを「NUTRINO\score\musicxml」へ移動させる。
3-2.batファイルの修正
NUTRINOフォルダの「Run.bat」をメモ帳等で開き「set BASENAME=」以降をMusicXMLファイルのファイル名に書き換える(拡張子は不要)
3-3.batファイル実行と出力の確認
NUTRINOのサンプルを生成した時同じように、NUTRINOフォルダでcmdを開いてRun.batを実行します。
終了の文字が出るまで数分待ちます
endの文字が表示され、プロンプトが帰ってきたら完了です。
途中「オーディオエンジンの過負荷によりシステムが反応しなくなったため、オーディオエンジンは停止しました。」のメッセージが出たりするので、DAWやボカロは終了しておいた方が良いかと思います。
その方が、処理が早いかも。
NUTRINO\outputフォルダにwavファイルが出力されているのを確認して完了です。
あとはDAWに読み込んで感動しましょう!
このような素晴らしいソフトウェアに出会えたことに感謝です。
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